鼠径ヘルニア(脱腸)の痛みってどのようなものですか?
よく言われているのは、下腹部がひきつったり、キューっとなるような痛みと言われています。
鼠径ヘルニア(脱腸)の初期症状は、下腹部がひきつるような感覚や差し込むような軽い痛みです。症状が軽い場合は違和感がないこともありますが、進行すると痛みが出てくることがあります。この痛みは、鼠径ヘルニアの膨らみ部分に腸が嵌まり込むことによって引き起こされます。
重症化すると、激しい痛みが発生し、鼠径ヘルニアの部分が急激に硬くなり、手で押し込もうとしても元に戻らなくなることがあります。この状態は嵌頓(かんとん)と呼ばれ、嵌まり込んだ腸が抜け出せなくなり、血流障害を引き起こす危険性があります。
鼠径ヘルニアは痛みがなくても放置すると悪化する可能性がありますが、痛みが出始めたら早めに医療機関を受診することが重要です。嵌頓してしまうと緊急手術が必要となり、日帰り手術では対応できないことがあります。