胆石の手術内容
当院では腹腔鏡下手術の一種である、単孔式腹腔鏡手術を行っています。侵襲性が低く、右脇腹に2mm、おへそに2cm程度の、糸を通す穴を作るだけで済みます。
また、この手術では、おへその穴からお腹の中へ器具を入れていきます。高度なスキルが求められますが、経験豊富で専門技術を持つ院長が担当するため、安心して手術を受けていただければと思います。
通常、手術時間は30分程度で完了しますが、重症度によって時間が長くなったり短くなったりする可能性はあります。
手術の必要性
「健康診断で胆石は見つかったが、自覚症状はない方」の中には、「手術って必要なのかな?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
手術を選ばない場合でも、定期的な検査を受けることをお勧めします。症状が軽い場合でも、炎症が進行してさらに悪くなる前に、手術を受けるようにしましょう。
手術を受けるのが望ましい症例はいくつかありますが、特に以下に当てはまる方には、手術をお勧めしたいと考えています。
軽度以上の急性胆のう炎を何度も経験している
症状が悪化する前に、速やかに手術を受けることをお勧めします。
腹膜炎などの重篤な病気を発症すると、より大規模な手術や長期間の入院が必要になる可能性が上がるので、早期のうちに医療機関へ受診しましょう。
胆のうがんのリスクが気になっている
胆石と診断されてから期間が長い、結石が大きい上に数も多い、胆嚢が結石で満たされている場合などは、一度医療機関へ受診しましょう。
糖尿病になっている
糖尿病を持つ患者様は、感染症に対する抵抗力が通常より低下しており、胆石症が重篤化するリスクが高い状態にいます。
症状が現れていない段階でも、手術を受けるのが望ましいです。
右肩が凝っている、右背部に鈍痛がある、脂質の多い食事を摂ると腹部不快感が起こる
右肩や背中の痛み、みぞおちの痛みが長期間続いたり、脂質の多い食事を食べた後に腹痛や腹部の不快感が出たりした場合は、胆石ができている可能性があります。
これらの症状が胆石によるものでしたら、手術によって改善が見込めますので、ぜひ手術を検討してみてください。