「脱腸」と「鼠径ヘルニア」は同じですか?
同じです。
「脱腸」は俗称であり、正式名称が「鼠径(そけい)ヘルニア」です。
鼠径ヘルニアは、お腹の内部の膜がゆるんで腸が外に押し出される病気であり、一般的には俗称として「脱腸」と呼ばれています。この表現は、状態を分かりやすく表すために使われます。
特に40代以上の中高年の方々にとっては、「脱腸」という言葉の方が馴染みがあるかもしれません。しかし、近年では教育現場などではあまり「脱腸」という用語は使われなくなっており、若い世代の方々にはあまり聞きなれないかもしれません。そのため、「押したら凹む下腹部の膨らみ」に悩んでいる方も多い印象があります。
医療現場では、「脱腸」よりも専ら「鼠径ヘルニア」という用語が使われます。また、「そけい」の漢字にはいくつかの表記がありますが、正確な病名としては日本ヘルニア学会では「鼠径」を採用しています。医療保険での病名としては「鼡径」が使われています。