鼠径ヘルニア(脱腸)の手術、両側同時に行うことはできますか?
可能です。必ず腹腔鏡で両側の鼠径ヘルニアを確認してから、同時に手術します。
両側の鼠径ヘルニア(脱腸)の場合、1回の手術で左右同時に日帰りで治療が可能です。腹腔鏡手術を行った場合、傷の大きさや数は増えることはありません。また、手術費用も左右同額であり、診療材料の分は加算されますが、手術費用の違いはありません。
片側の鼠径ヘルニアの場合でも、手術の際には必ず対側の鼠径ヘルニアの有無を確認します。対側にも鼠径ヘルニアがある場合は、希望があればふくらみ等の症状がなくても同時に手術を行うことが可能です。
当院で採用している腹腔鏡手術法(TAPP法、TEP法)は、両側手術に適した手術法と言えます。片側ずつ手術を行う必要はなく、両側の手術を1回で済ませることができます。手術時間は両側の場合約1時間程度であり、片側の場合は約30分程度です。そのため、両側手術を行っても、入院時間や術後の経過に大きな差はありません。